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絞り優先AEとシャッタースピード優先AE


FZ1のファームアップキットが発売されました。FZ2には、絞り優先AEとシャッター優先AEのマニュアルモードがついていますが、FZ1にはそれがありません。
FZ2が発売されると、FZ1ユーザーからファームアップによるバージョンアップの要望が続々とパナソニックに寄せられたようです。FZ1ユーザーの声に応えたのが今回発売されたDMC-FZ1専用バージョンアップキットです。
これにより、絞り優先AE/シャッター優先AEやホワイトバランス微調整機能などが追加されることになりました。
ということで、今回はこの「絞り優先AE」と「シャッター優先AE」について勉強してみました。

シャッターと絞り、この2つの機構が露出を決定します。シャッターは光がカメラのセンサーに当たっている時間をコントロールし、絞りはある時間内にレンズを通ってくる光の量をコントロールします。
わかりやすい例で考えてみましょう。水道の蛇口に繋がれたホースを想像してみてください。これでバケツに水をためる場合、細いホースをつないで長時間でためる方法でもいいし、太いホースをつないで短時間でためる方法もあります。どちらの場合も、バケツにたまる水の量は同じです。
カメラで光がセンサーに当たる場合も同じことが言えます。大量の光を短時間で入れることもできますし、少量の光を長時間かけて入れても良いのです。どちらでも正しい露出は得られます。
昔のカメラは、レンズの絞りを開けることもシャッタースピードを決めることも、マニュアルでやっていました。その後ユーザーがどちらかを自分でセットすると片方をカメラが自動的に決めるようになりました。
この2種類の方式が、「絞り優先AE」、「シャッター優先AE」と呼ばれているものです。この場合のAEとはAuto Exposureつまり「自動露出制御」という意味です。

なぜ、カメラがすべてやってくれるのに自分で絞りとか、シャッターとかセットしなければいけないのでしょうか?
絞りやシャッタースピードの設定しだいで画像にどういう影響が現れるのでしょうか?

絞り優先AE
選択できる絞り値 自動設定される
シャッタースピード
F8.0 1〜1/2000
F7.3 F6.5 F5.6 1〜1/1600
F5.2 F4.5 F4.0 1〜1/1300
F3.7 F3.3 F2.8 1〜1/1000

左と左下の表は、FZ1にバージョンアップキットによる設定される絞り優先AEとシャッタースピード優先AEの内容です。

絞り優先AEでは、適正な露出を得るために、ユーザーがレンズの絞り値、すなわち、どのくらいレンズを開けるのかを決め、カメラがそれに合ったシャッタースピードを決めます。
F2.8〜F8.0の間で絞りを設定すると、被写体の明るさに合わせてシャッタースピードが自動設定されます。前後のボケ味を変え、画面を演出するのに役立ちます。

レンズの働きの性質上、絞り値を変えるとレンズ内の光の通り道の穴が変化します。これによってピントの合い方も影響を受け、被写体の前後のピントが合う範囲が変わってきます。
このピントがあう範囲の奥行きの深さは被写界深度といいます。 被写体深度は、被写体の前後のペースで、絞りにより明確に規定されます。絞りが小さいと(限られた時間内に通過する光の量は少なくなり)深度が深くなります。 ですから、花に止まる蝶々を、レンズの絞りを開けて撮ると背景のピントがぼけます。逆に絞りを小さくする(絞り込む)と、背景にもピントが合い、被写体が背景と一体になってしまい目立ちません。

被写界深度を調整することで、写真に背景のディテールを入れるか入れないか使い分けることができます。ポートレートの場合は、人物を引き立てるために背景から浮き上がらせる必要がありますので、絞りを大きく開いて被写界深度を浅くして、背景をぼかします。FZ1のポートレートモードは、このパターンですね。

シャッター優先AE
選択できるシャッタースピード 自動設定
される絞り値
8 6 5 4 F2.8〜8.0
3.2 2.5 2 1.5
1.3 1 1/1.3 1/1.5
1/2 1/2.5 1/3.2 1/4
1/5 1/6 1/8 1/10
1/13 1/15 1/20 1/25
1/30 1/40 1/50 1/60
1/80 1/100 1/125 1/150
1/200 1/250 1/320 1/400
1/500 1/600 1/800 1/1000
1/1300 F4.0〜8.0
1/1600 F5.5〜8.0
1/2000 F8.0
「絞り優先AE」の反対が、「シャッター優先AE」です。
ユーザーがシャッタースピードをまず決定し、カメラの方が絞り口径を開いて大きくしたり、絞り口径を閉じて小さくしたりすることにより、カメラに入る光の量を調整します。

FZ1の場合、シャッタースピードは1秒から1/2000秒まで選択できます。シャッタースピードが遅いと手ブレが起こりやすいですし、また、動く被写体は高速シャッターではないときっちりと撮影することができません。
では、シャッタースピードを遅くして撮影することは、かならずしも悪いとはいえません。

シャッター優先AEを使うと、カメラはシャッタースピードを一定に保ち、適正露出が得られるようにレンズの開口(絞り)を調整します。
太陽が雲の影に隠れた時、シャッタースピードは一定に保たれますが、絞りは新たな状況に対応するために、変わります。

シャッター優先AEを使うと、手ブレの心配を軽減できますので、被写体が動いている時には特に良い方法です。

このページを作って、絞り優先AEとシャッター優先AEのことが少しわかってきました。それに、興味も湧いてきました。バージョンアップしてみようかなという気になってきました。
もし、バージョンアップしたら、それぞれのモードで撮影して比べてみようと思っています。

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